第2回理事会が開催されました

第2回理事会が開催されました

2014年4月7日。
誠農社(こちらをクリックすると誠農社のHPをご覧いただけます)にて、誠和会理事会が開催されました。

誠農社は、江戸時代から続く地主が、平成になって、後継者を失い、土地家屋を手放さざるを得なくなりましたが、伝統ある家作りの技術で作られた古民家です。

家を含め、周囲の農地や環境を生かしながら、多くの人たちに集まってもらうことで、住む人がいないために起きる後継者不足や、土地の切り売りなどによって、ふるさとを感じさせる景観を失わせることのないよう、農業だけを行うのではなく、農を通じ、人が集まるコミュニティ作りを目指しています。

その誠農社が、コミュニティ作りのために開催する、人の心が通い合うようなイベントー2月の誠農社の「手前味噌倶楽部」の味噌作りに参加いただいた丸山設備の丸山社長に感想をいただきました。

丸山社長が代表を務める子育てサークルの皆様は、なんと、この「手前味噌倶楽部」の自分達で作ったお味噌の成長(?)を、お互いに携帯メールで報告し合っているのだそうです。
さすが!子育てサークルは、味噌育ても暖かな目で、そして、みんなで見守っているのですね。

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誠農社の本社である油井ケ島古民家について、理事の皆様が2階部分を見学し、「なにがしたいのかを明確にすることで、あるものを殺して、別のモノにするのか、あるいは、今、あるものを生かすのかを決められる。今のままでは、とてもチグハグなものにしかならないだろう。」と、誠和会副会長であり、有限会社拡伸工務店の尾身昇社長が厳しいけれど、愛情のこもった本音で誠農社に課題を投げかけていました。

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拡伸工務店(ここをクリックすると拡伸工務店HPをご覧いただけます)は、「夢を叶える注文住宅」を作る会社です。

1.職人さんの「わざ」と心が伝わる家。
2.良質な「木」にこだわる家。
3.地震に強く「百年」は丈夫な家。
4.「健康」に暮らせる家。
5.「一生涯」お付き合いできる家。

の5つの柱を大切にしています。

久喜市で木造建築といえば、拡伸工務店と言われるほどに、木造建築の木のぬくもりを大切にする家作りをしています。

削られていく農地を暮らしの中にどう取り入れていくかという、未来に農のある暮らしを残すことが誠農社の使命かもしれません。
そして、住む人のいなくなった、遺された立派な梁を見て、職人として、それをどのように生かすかを、使う人のことを考えて仕上げていくのが誠和会の役割なのでしょう。

梁を生かすならば、快適な便利な現代のものは似合いません。
快適さを求めるとすると、今あるものは壊すことが必要です。

家は、雨露をしのげればいいという時代ではなくなりました。

衣食住に加え、医職充の、心の安心を生み出す、農業コミュニティに相応しい家作りのために、誠和会は、未来を創る組織に成長していくことでしょう。

多くの職人さんたちの会は、依頼された仕事を行うことだけに専念し、全体のデザインを知ることなく、目の前のことを片付けることに追われています。

誠和会は、コンセプトあるデザインの全行程を互いに共有した上で、自社の役割を全うするということの大切さを知っています。
日本全国に、未来の家作り、環境作りを本気で考え、お客様の一生涯に関わっていく家を増やし、売って終わりではない関係のコミュニティ作りを目指しています。

敢えて、厳しい言葉も出せるのは、その解決策を探り、もっと善きものを作り上げていこうと、本気で考える当事者意識をもった職人たちの集まりが、誠和会であるのだということを、改めて感じました。