誠農社主催 舞台「しあわせのタネ」を鑑賞しました
誠和会とは、埼玉圏内で家づくりに関わる 匠の心 をもつ者たちの集団です。職人として、サポーターとして、夢のある家・住空間づくりを提案し続けるために会員同士が力を合わせ、より良い生活環境に必要なモノやコトづくりまでも研究しています。
埼玉県加須市で農業を軸にコミュニティを展開している農業生産法人誠農社 主催 舞台「しあわせのタネ」が、7月9日に開催となりました。
誠和会の会員の多くの方が舞台観劇を通じ、誠農社が行う「自然栽培の会」で育てられている日本の在来種である「固定種」野菜についての理解を深める機会となりました。
詳細は、誠農社「2017年7月9日 舞台「しあわせのタネ」を主催します。」
をご覧ください。
会場は、加須文化・学習センター パストラルかぞ の 小ホール です。
パストラルかぞ は、平成6年11月に建設されました。
パストラルとは、田園風景という意味です。
ピラミッド型のグローバルホールが特徴で、鉄筋コンクリート造(一部鉄筋構造)の 地下1階 地上4階 建て
建築面積は 7,495.53 ㎡
延床面積は 9,819.64 ㎡
開演前に舞台に現れたのは、誠農社の名物 鈴木常務です。
誠農社が育てている自然栽培の野菜たちは、前の年に収穫された野菜のタネを植えて、今年の実を結びます。
誠農社の自然栽培のタネは、自分が生まれ育った環境の中で、次の年、次の年と、その命を紡ぎます。
そんな野菜たちが育つ「土」
「土は、何からできているでしょう?」
鈴木常務が、会場の皆様に問いかけました。
「土は、この草・・・雑草からできているのです」
という言葉に、びっくり!
実は、土は 岩 と 生き物 からできています。
長い年月の間に 自然の力で砕かれ、削られた 岩 は、細かくなります。
細かくなって、砂になります。
しかし、岩がどんなに細かくなっても、砂になっても、それだけでは 土になることはできません。
土になるためには、生き物の力が 不可欠です。
生き物の力とは、 バクテリアや 地衣類、コケ類などが定住でき、
そこに含まれる 動植物の排泄物(果実等を含む)や 死がい等のことです。
これらが分解されて、 有機物・腐植物がたまっていきます。
土壌動物(ミミズなど)や微生物の作用によって 団粒構造が生成されます。
この 土壌粒子のすきまに 水分や空気が 自由に出入りし、
植物の根も容易に伸長して水分・養分を吸収することができます。
こうして、植物は生育します。
植物は、自然という緑豊かな地球を作り上げ、人類の生活に必要な、
衣食住(衣糧・食糧・燃料・建材)の源を生産し、人類の生存と文明の発展を支えます。
再び、生き物の力は、土に戻り、無機成分に分解され、自然環境は浄化され、
新しい生き物の力を再生産します。
生き物の力の循環の壮大さを感じます。
続いて、埼玉県を中心に、ドラッグストアセキ 156 店舗 チューリップ薬局 19 店舗を出店する
地域密着の経営をされる 株式会社セキ薬品 代表取締役副社長 関 善夫 様 より、ご挨拶をいただきました。
「しあわせのタネ というタイトルのミュージカルと聞いて、完成形でない 未完成 のタネが、しあわせに向かっていくのかなという思いで、誠農社主催の 本日のミュージカルを楽しみに、応援させていただきました。」
誠農社で、自然栽培の会の講師を務められる 関野農園代表 / nico 会長 関野幸生 様から、固定種についてお話をいただきました。
「種は、本来その畑の土や環境に適応していきます。肥料や農薬を使わず、土地と種(固定種)を大切にすることで、永続可能な農業になります。」
誠農社との出会いは、関野農園に見学に訪れた鈴木常務が、3日前に採れたナスが、りんごのような甘さで、
しし唐のエグミを全く感じない野菜の味にほれ込んだことがきっかけだったそうです。
関野さんは、4月に『 書き込み作業カレンダー付 とっておきの野菜づくり 』を出版されました。
いよいよ、舞台 『しあわせのタネ』が始まりました。
お芝居と歌はもちろんのこと、涙あり、笑いありの、あっという間の2時間でした。
このミュージカルでは、食の根本の「タネ」が、誰が、どのように作ったのか、
わからない・見えない「タネ」ではなく、
どのような土地で、誰が作って、どの野菜から採れた「タネ」なのか・・・
どこからつながっているのか・・・
という、ルーツを知ることのできる「タネ」があるということを
このような「タネ」を絶やさずに、つなげていくことができるのだということを
教えてくださいました。
同様に、現在、多くの人・・・特に都会といわれる場所で住む家は、
誰が、どのような建材を使って作ったのかが、わからない住宅も多数存在しています。
誠和会の職人たちは、埼玉圏内を中心に、埼玉の地で家族が長く、
しあわせに暮らせる家づくりをサポートしています。
誠和会の職人は、たとえ見えない場所であっても、
「自分たちが作った」という誇りをもって、
住まう人が、我が子・孫・・・と、
連綿につないでもらえるような家づくりを目指しています。
舞台の場面で、出演者の方全員に、赤ちゃんが、次々と抱っこされる場面がありました。
また、結婚披露宴会場が、舞台の主場面なのですが、結婚式の主役のお嫁さんの子ども時代を振り返った時に、
「香織は、地域のたくさんの大人たちから見守られて育った」
と、しみじみと語られるワンシーンがありました。
人は、子ども時代に、どれだけたくさんの人に抱っこされたかで、生き方が変わるといわれています。
親という限られた存在だけでなく、
地域の人たちからも、たくさんのいろいろな形の愛情をかけてもらって育った子どもは、
周りに愛情を注げる人となり、次の世代の命も大切に育む心が身についていくのでしょう。
誠和会の職人たちは、埼玉という地で、新しく、長く続く「しあわせのタネ」を
自ら蒔く人たちの 住まい作りの研究にも、研鑽を続けています。
その土地で長く住んでいる人たちにも、新しくこの土地で、世代をつなげていくことを決めた方々が、
衣食住を、楽しみ、喜び、なによりも
「しあわせ」で暮らしていける家づくり
を、日々、目指して努力しております。
上演中の写真撮影は禁止であったため、カーテンコールの時の出演者の皆様です。
多くの方が、感動の気持ちを拍手で表し、二度のカーテンコールが行われました。
加須の人たちの心根と、この舞台のテーマが、重なった瞬間でもありました。
誠農社では、農を通じたイベントでも、同じように、それぞれの「しあわせのタネ」をみつけていただきたいという気持ちで、皆様をお迎えしています。
誠和会の職人たちは、訪れてくださった皆様が、
「しあわせ」な気持ちになる瞬間 を作りあげていくお手伝いをしております。
イベント時には、誠和会の職人たちが影のサポートをしております。
しあわせな家づくりのヒントを探していらっしゃる方は、
キビキビと動き回る職人たちに、お声がけください!
我々も、「しあわせのタネ」の ひとつとなれることを目指しております。